旧居留地と東遊園地

旧居留地と東遊園地

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神戸ルミナリエの会場となる旧居留地と東遊園地は、1868年から1899年までの間、兵庫県神戸市中央区に設けられた外国人居留地です。東を生田川、西を鯉川、南を海、北を西国街道に囲まれた広さ約7万8000坪の区域が合理的な都市計画に基づいて開発され、「東洋における居留地としてもっともよく設計されている」と評された場所です。

旧居留地

旧居留地とは

旧居留地とは、かつて主に安政の五か国条約により外国の治外法権が及んでいたことのある区域を指す言葉です。神戸の他にも、神奈川県横浜市や大阪府大阪市、兵庫県神戸市、長崎県長崎市の旧居留地が有名で、現在は西洋の佇まいが残る町並みが観光地として人気を集めています。

歴史

1868年から1899年の返還までに、外国人に126区画に分けて競売された治外法権の場所でした。東を旧生田川、西を鯉川、南を海に囲まれた周囲と隔絶されていた地区で、そこにイギリス人技師J.W.ハートが居留地の設計を行い、整然とした西洋の街を作り上げました。その後、東西の川は移設や暗渠化によって道路となりましたが、現在もその道路を越えると街の雰囲気が一変します。ちなみに、居留地の外国人が山手に住居を構えるようになって出来たのが北野異人館街です。また、当時条約の未締結国であった清国から神戸に渡ってきた華僑は、居留地には住むことが出来なかったため、その西側に多く住み着き、南京町のような中華街を築いていきました。居留地に対してこれら西側のエリアは雑居地と呼ばれました。

街並みの保存運動

1980年代まで旧居留地は、「老朽化した古いビルのオフィス街」という認識でしたが、1988年に起った旧神戸商工会議所ビルの保存運動が街再生のきっかけとなりました。商工会議所ビル自体は解体されてしまいましたが、居留地の一角を占める百貨店大丸神戸店が、自ら所有していたヴォーリズ設計の近代建築をLive Lab West(現在の旧居留地38番館)として店舗化しました。さらに、周辺の近代西洋建築へ高級ブティックを積極的に出店していき、それによって近代建築のオーナーたちの意識も変わり始めるように成ります。近代建築が点在するのではなく「街並み」として存在することの価値が認識されるようになったのです。2000年ファイに入るとLVMHなどの外資ブランドが直接参入し、今では「最も神戸らしい洗練された街」として活況を呈するようになりました。これは市民運動と商業資本のコラボレーションの成功例として特記に値する出来事です。1992年には国土交通省の都市景観100選に選定、2007年には旧居留地連絡協議会が日本都市計画学会の最高賞である石川賞を受賞しています。

東遊園地

東遊園地は、兵庫県神戸市中央区加納町にある都市公園です。東遊園地は「遊園地」という名称ですが、今日の日本語での一般的な遊園地の意味とは異なり、「公園」と同じ意味で使われています。神戸市役所の南、フラワーロードの西に広がる形で作られていて、管理は神戸市が行っています。1868年に外国人居留遊園の名称で開園した日本で最初の西洋式運動公園で、開園当時は外国人専用で、日本人には開放されていませんでした。公園内には「ボウリング発祥の地の碑」、「近代洋服発祥地の碑」など各種の記念碑が立っています。また、「慰霊と復興のモニュメント」「1.17希望の灯り」といった阪神・淡路大震災の関連モニュメントも公園内にあり、毎年1月17日に行われる阪神・淡路大震災の追悼行事では、主要会場のひとつとして使われます。また、毎年12月におこなわれる光の祭典「神戸ルミナリエ」では、東遊園地のグラウンドが終端の会場となっています。東遊園地の名称は、当初は「内外人公園」などと様々な呼び方がされていましたが、1922年に「東遊園地」との名称が使われるようになりました。旧居留地の東側に位置することが由来となったのだそうです。

歴史

1868年の旧居留地の開設に伴い、外国人専用の運動公園として開設されました。国内のグラウンドで外国人らが野球、ラグビー、サッカー、ボウリングなどのスポーツを行いました。これがきっかけとなり日本にそれらのスポーツが広まったと言われています。1890年にはイギリス人建築家であるアレクサンダー・ネルソン・ハンセルの設計により「神戸倶楽部」が建設されたことで、外国人の社交場となりました。神戸倶楽部にはボウリング場やビリヤード場などが備わっていました。初代の建物は1945年の戦災で焼失しており、現在の建物はそれを再建したものとなっています。東遊園地は2011年に国の登録記念物に指定されています。

神戸らしさの集まった街

旧居留地エリアは、エレガントで落ち着いた雰囲気のある街並みの中に、歴史の重みを感じさせる洋館が立ち並ぶオシャレな街です。まさに神戸のイメージそのものといっても過言ではないと思います。街並みだけではなく、ショッピングやグルメ、宿泊施設なども充実していて、一日では回りきれないほど沢山のスポットがあります。神戸の観光をするのならば、旧居留置へ足を運べばまず間違いないでしょう。神戸ルミナリエの順路を辿って東遊園地へ行けば、都会の喧騒を忘れて豊かな自然の中でマイナスイオンをたっぷり浴びることができます。レトロな街並みと最新のファッションを取り揃えたショップのコラボレーションは観光客にはもってこいのスポットです。ぜひ一度足を運んでみてください。

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